トリミングサロンの求人応募数が増えない理由と、求人応募数が増える方法について解説しています。またトリミングサロンの概要も併せてご紹介しています。
トリミングサロンとは

トリミングサロンとは、ペットをケアするサロンで「ペットサロン」などとよばれています。
サロンを経営するには、トリマーと呼ばれるスタッフが必要です。
トリマーは被毛や皮膚を清潔に、美しく保つための専門技術を有しています。
例えば犬にシャンプーをしたり、カットを施したりします。
トリマーが行う具体的なケアの内容は、大きく分けると以下の2つです。
- 犬を清潔かつ健康的に保つためのケア(グルーミング)
- 犬を清潔かつ健康的に保つためのケア(グルーミング)
まず犬を清潔かつ健康的に保つケアは犬に必要不可欠なケアを指します。
例えばブラッシング・シャンプー・爪切り・肛門腺絞りといったなどがあります。
こういったケアをグルーミングと呼びます。
グルミーングを怠ると皮膚病などの病気や爪が折れたりする可能性があ
そのため犬を飼う上で必要不可欠です。
他方でペットの美しさを引き出すケアはトリミングといいます。
縦えばハサミやバリカンを用いて被毛の長さを整えます。
グルーミングの場合、飼い主が自宅で行う人もいます。
しかしトリミングは専門の技術が必要なのでトリミングサロンに頼む人がほとんどです。
なおトリミングサロンに関しては下記の記事でも紹介しています。
併せて読んでいただくと理解が深まるかもしれません。

犬の健康維持や、美しさを引き出すための場所で、専門の技術を持ったトリマーがケアをしています。
トリミングサロンの求人応募数が少ない理由
トリミングサロンでは、求人を出してもなかなか応募が集まらないことがあります。
以下では求人応募数が少ない理由を3つ挙げ、それぞれ解説していきます。
求人内容の情報が少ない

求人内容の情報が少ないと職場の雰囲気がわかりにくくなり、応募数が増えない原因になります。
大手チェーンのペットショップに併設されているトリミングサロンであれば大体の職場の雰囲気がわかりますが、個人店や小規模展開のお店の場合はどんな店舗なのかが想像できず、応募するまで行きつきません。
トリミングサロンの多くは少人数の店舗なので、求職者にとって職場の雰囲気がいいこと、人間関係が良好であることはとても重要です。
求人内容の情報が少ないと、採用後のミスマッチによる離職にもつながるので注意しましょう。
トリミングサロンの求人の露出量が少ない

トリミングサロンで働きたいとき、まずインターネットで検索する人が多いですが、求人の露出が少なく求職者の目に入らなければ意味がありません。
掲載料などを出し惜しんで店舗のホームページや店舗前の貼り紙などだけで求人募集していても、求人応募数はまず増えないといっていいでしょう。
求人方法が適切でない

求人方法には店舗のホームページ・貼り紙・地域の求人チラシ掲載・求人サイトへの掲載などいろいろな方法があります。
お店のある地域や規模により、適切な求人方法は変わってきますが、求人応募がなかなか来ない場合には違う方法の求人方法に挑戦してみることも大切です。
多くの求職者が集まる求人サイトだけでなく、職業特化型の求人サイトやより露出の増える有料版の利用など、お店のある地域や規模にあった求人方法を見つけましょう。
トリミングサロンの求人応募数が増えない理由には、求人内容の情報が少ないことや求人の露出が少ないこと、求人方法がお店の地域や規模に合っていないことなどが挙げられます。
トリミングサロンの求人応募数を増やすには
求人応募数を増やすにはどんな対策をすればいいのでしょうか。
以下では求人応募数を増やすための対策を3つ紹介していきます。
求人内容を充実させる

トリマー求職者の多くは、実習や面接に行く前にトリミングサロンの情報を知っておきたいと考えます。
求人サイトで気になったトリミングサロンの詳しい情報を知りたい時は店舗のホームページを検索する人が多いため、店舗のホームページを持つことは重要です。
お店の外観や内観、設備の紹介や写真付きのスタッフ紹介、カットの例やお店のポリシーなどを載せ、お店の雰囲気が伝わるようにするといいでしょう。
またブログでカットしたワンちゃんの写真を掲載したり、スタッフの人柄がわかるようなコンテンツがあると雰囲気が伝わりやすく、応募しやすく感じるはずです。
そしてトリミングサロンは女性の多い職場なので、育休制度の有無や子持ちの主婦、ブランクのある人でも働けるのかなどの情報も重要です。
求職中のトリマーの中には、結婚や出産などライフステージの変化でやむを得ず退職した人も多く、技術を持っていても生かせていない人が多くいます。
そのような働きたくても働けずにいる、技術力を持ったトリマーを確保することは大きなメリットになるでしょう。
また求人内容の情報を充実させることは、ミスマッチによる離職率を下げることにもつながるので重要なポイントです。
採用しても職場の雰囲気に合わずにすぐ退職してしまっては求人側・求職側双方にデメリットですので、求人内容の情報はできる限り充実させるよう心がけましょう。
求人の露出量を増やす

店舗のホームページを作ることは必要ですが、ホームページで求人情報をのせるだけでは露出が少なく、応募数の増加にはつながりません。
求人の応募数を増やすには、複数の求人サイトを利用するといいでしょう。
トリマーはスキルが必要な特殊な職業なので、登録者数の多い大手求人サイトだけでなく、ペット業界に特化した求人サイトやトリマー専門求人サイトなど、専門の人が集まりやすいサイトに掲載すると効果的です。
求人サイトには掲載料無料のものから有料のものまでさまざまな種類がありますが、有料オプションを利用することでさらに露出が増え、応募数増加につながるケースも多くあります。
求人を出しても求職者の目に入らないと意味はないので、多くの求人サイトを利用し露出を増やすようにするといいでしょう。
規模や目的にあった求人方法を取る

近年、求職者の70%以上はインターネットで求人を探すといわれています。
この店舗で働きたい!と決めている人でない限り、最初にお店のホームページを見に来るということはないので、店のホームページに求人を載せるだけでは応募数を増やすのは難しいでしょう。
そんな時は求人サイトや人材紹介会社を利用するのも方法のひとつです。
以下ではトリマー求人におすすめの求人媒体や人材紹介会社を詳しくご紹介します。
おすすめ求人媒体

トリマーの求人におすすめな求人媒体は以下の3つが挙げられます。
- トリマージェイピー
- アニマルジョブ
- ペットリクルート
トリマージェイピー
トリマージェイピーはトリマーの求人のみに特化しています。
そのためトリマーが求人情報を得る時の定番求人サイトです。
さらにエリアを細かく絞って検索できます。
そのためトリマーを募集するにはうってつけの求人サイトでしょう。
掲載プランには5つあります。
最もリーズナブルなプランでは¥4,200/30日から利用できます。
プランを上げると広告スペースに写真付きの求人を掲載出来、露出が増えます。
1番効果の高いPRプランは¥39,000/30日と高額ですが、トリマージェイピーの全てのページにおいて右列に写真付き広告案件を表示できるため露出が圧倒的に多く、求職者からしても広告に費用を使える優良なペットサロンという印象を与える効果もあります。
アニマルジョブ
アニマルジョブは、ペット業界に特化している媒体です。
月間会員登録数約2500名と多くの求職者が集まる国内最大級の求人情報サイトです。
アニマルジョブでは地域によってペット業界の傾向から判断し、募集エリアや店舗の規模に応じたプランを提案してもらえます。
求職者については会員の82%は働き盛りの20〜40代です。
そのうえ85%は動物業界経験者です。
そのため即戦力となる人材を確保しやすいメリットもあります。
また専属ライターが原稿作成や修正、掲載手続きに対応してくれます。
そのため求人掲載の手間がかからないことも大きなメリットのひとつです。
ペットリクルート
ペットリクルートもまたペット業界に特化した求人サイトです。
動物病院の経営をサポートする動物病院パートナーEn-Jinが運営しています。
ペットリクルートの大きなメリットは、無料で利用できることです。
掲載期間は1か月間になっていますが、何度でも再掲載可能です。
また再掲載の手続きが簡単なのもありがたいですね。
ペットリクルートでは全国の教育機関と連携しています。
例えば獣医大学だと17校と連携しています。
さらに動物看護師関連大学・専門学校では104校と連携しています。
トリマー関連学校だとそれ以上の就職担当と連携をとっています。
そのため新卒採用に強いという特徴があります。
またペットリクルートに求人を掲載すると、自動的に多媒体に情報発信されます。
例えばTwitterなどのSNSやIndeedなどの求人媒体に発信されます。
そのため露出量が増え、応募が増えやすくなります。
さらに掲載している求人の日別閲覧数や応募数を無料で確認できます。
こういった効果測定機能を無料で利用できるのも便利ですね。
他にも有料ではありますが、登録している求職者で理想的な人材がいた場合にスカウトメールを送れる機能など、便利な機能が多く備わっています。
おすすめ人材紹介会社

トリマーを採用するには人材紹介会社を利用するのも方法のひとつです。
おすすめの人材紹介会社には以下の2つが挙げられます。
- アニフル
- トリマー派遣 SNC
アニフル
アニフルはトリマー登録者や提携企業が多い人材会社です。
実際に530人以上のトリマー、400件以上の企業・店舗と提携しています。
アニフルではスキルチェックがあるのも特徴の1つです。
スキルチェックでは実際のカットを通し、トリマーのスキルレベルがチェックされます
トリミングのスキルだけでなく接客対応も考査されています。
そしてスキルランクに応じて派遣金額が変わります。
そのため求めるレベルや予算からトリマーを選ぶことができます。
そのほかに、派遣されたトリマーが万が一ペットにケガをさせた場合や、不注意により備品や施設を破損してしまった場合には補償される制度もあります。
店舗の求める人材を選定して派遣してくれ、突発的な人材不足や年末などの繁忙期の実の人員強化も可能なので、リスクを減らして人材確保できる使いやすいサービスです。
またアニフルには派遣以外にも人材紹介も可能です。
この場合スキル以外にも協調性などを考慮した人選がされます。
また紹介の前に短期派遣を活用した試用就業も可能です。
有料職業紹介は完全採用成功報酬型で、実際に採用されるまで費用は一切かかりません。
ただし試用就業の場合は通常のトリマー派遣料金がかかります。
さらに実際に採用した場合は充実したバックアップを受けられます。
例えば紹介後にトリミング実務講習が無料で提供されるなどがあります。
トリマー派遣 SNC
次にトリマー派遣 SNCはやトリマーの転職派遣の支援をする会社です。
動物病院専門コンサルティング会社として20年来の実績があり、豊富な企業情報やノウハウを生かしたサポートを受けられるのが特徴です。
SNCには紹介派遣制度があり、1〜3か月程度派遣勤務した後に正社員雇用するか判断でき、採用後のミスマッチを防ぎます。
また派遣期間は人材紹介会社が勤怠管理するため手間もかかりません。
人材募集や書類選考は人材紹介会社側がおこなうので時間やコストが抑えられ、かつ求めるレベルの人材が確保しやすいというメリットがあります。
また本人都合の退職の場合、1か月以内は100%、3か月以内は30%、6か月以内は20%の返金制度があるのも安心です。
トリミングサロンの求人応募数を増やすには、求人内容を充実させて就職後の姿をイメージしやすくしたり、求職者の目に入りやすいよう露出を増やしたり、トリマー求人に強い求人媒体を利用するなどの方法があります。
まとめ

トリミングサロンの求人応募数が少ないことにはさまざまな原因があります。
求人の応募が増えるよう、行っている求人方法の問題点をみつけ、求職者が応募しやすく露出が増えるような求人方法を探してみてください。
投稿者プロフィール

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ペッツファースト株式会社の店舗にて4年間勤務した責任者を中心に運営。在職時店舗運営、ペットの販売、店内環境整備、ペットの健康管理なども含め、ペットショップ全体の管理を行った経験を持つ。
◆保有資格:動物取扱責任者
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