トリミングサロン(ペットサロン)を開業するなら!必要な資格や資金、トリミングサロンへの集客や手続きとは?

この記事のまとめ

トリミングサロン(ペットサロン)をこれから開業する方のために、開業の流れや必要なものや、準備
しておく資金の目安などを解説します。

開業前に知っておきたいこと、運営できる場所、店舗としてのサロン利用だけではない業務、集客方法
などにも触れます。

目次

トリミングサロン(ペットサロン)とは?

犬 ペット トリミング

ペットブームで需要が高まる中で人気の業種として、トリミングサロン、ペットサロンがあります。

犬の中には長毛などで定期的なトリミングが必要な犬種がありますが、個人でシャンプーやカットをすることは簡単ではありません。

爪切りや肛門腺絞りは特に、慣れている人か、ある程度の技術を身に着けたトリマーなどに任せたいと考える人も多くいます。

そうした施術をするトリマーがいるサロンが、トリミングサロン(ペットサロン)です。

ペット愛好家に必要とされているトリミングサロンですが、開業するには知っておかなければならないことや、必要なものがあります。

そこでトリミングサロンの開業に向けて、何が必要か、場所や資金なども含めて解説します。

トミングサロン(ペットサロン)とは、技術のあるプロにペットのシャンプーやカットを依頼できる
施設です。

トリミングサロン(ペットサロン)の開業に必要なものとは?

トリミング 道具 準備 開業

トリミングサロン(ペットサロン)は犬や猫を主とするペットのトリミングやグルーミングをするサロン
なので、その施術ができる場所と道具が必要です。

シャンプーやカット、爪の手入れをする設備や道具は大切で、開業時に足りないものがあっては困ります。

思い浮かぶのはまずそういったことになりがちですが、実は開業するための個人事業主としての届け出や、
トリミングサロンを運営するための資格などが必要で、これが重要です。

トリミングやグルーミングは、トリマー資格を持つスタッフが施術をしますが、開業主が必ずトリマー資格を
取得していなければならないという訳ではありません。

トリマー資格がなくとも、トリミングを行うスタッフを採用すれば、そのトリマースタッフに施術を任すことができます。

開業する人、つまり事業主に必要なのは『動物取扱責任者』という資格です。

『動物取扱責任者』資格の取得には、条件があります。

次の6つの条件のうち、どれかを満たしていれば、動物取扱責任者資格の取得が可能です。

動物取扱責任者の条件とは?
  1. 獣医師資格保持者
  2. 愛玩動物看護師資格保持者
  3. 常勤職員としての実務経験(半年以上)と所定の学校を卒業していること
  4. 常勤職員としての実務経験(半年以上)と所定の資格を取得していること
  5. 飼養に従事した経験が1年間以上で所定の学校を卒業していること
  6. 飼養に従事した経験が1年間以上で所定の資格を取得していること

ちなみに上記条件のうち、獣医師愛玩動物看護師は国家資格です。

獣医師は獣医学部がある大学で学ぶことで、愛玩動物看護師は養成を目的とする大学や指定を受けた養成所で
学ぶことで、資格を取得することができます。

既に資格を取得している人にとっては早道ですが、まだ資格を取得していない人が新たに資格を取ることは
難しいので、これから大学などで学ぶ予定がない人には、③か④のルートが早めの開業につながるでしょう。

サロン運営の場所やスタッフ、設備や道具の準備に先だって、トリミングサロンの開業にはこの資格が必須
です。

サロン開業には施術道具だけでなく、役所への届け出資格が必要です。

トリミングサロン(ペットサロン)はどこで運営できるの?

都市計画法によりトリミングサロン(ペットサロン)の開業が認められていない地域があります。

これは非常に重要なことなので後ほど詳しくご説明します。

トリミングサロン(ペットサロン)の運営方法には店舗を構えて営業する方法がよく見られますが、それ以外の方法もあります。

資金や営業時間、スタッフの確保などの都合に合わせて選ぶと良いでしょう。

それではトリミングサロン(ペットサロン)がどこで、どういう方法で運営できるかについてご紹介します。

専門店舗型サロン

顧客がペットを連れて店舗に訪れるタイプのうち、経営者が店舗を借りて営業するタイプが、専門店舗型サロンです。

メリットとして、集客しやすく、顧客が見込める立地を選べること、固定客がつきやすいことなどがあります。

デメリットとしては賃料や水道光熱費などの費用が掛かることです。

後述する用途地域による開業制限ルールによって賃料が安い場所を選べない場合、サロンの売上が
上がらなければ支出の割合が大きくなることも考えられます。

自宅サロン

自宅に開業できるスペースがある場合、改装して自宅をサロン併設とするのが自宅サロンです。

サロンに毎日出勤することや別賃料をかけることの必要もないため、時間と賃料の削減になる良い方法
と言えます。

ただ自室の一部を開放して自宅の水道や電気設備をそのままサロンとして利用するだけでは、トリミングをするスペースを十分に確保できません。

そのため、ある程度のスペースや設備を整えるための改装が必要です。

最初の改装費用が大きく、定期的に点検や改装もしなければならず、その費用をストックしておくことも
考えておく必要があるのが、自宅サロン開業という方法になります。

とはいえ固定費として支払う毎月の支出は、他の場所で店舗を借りるより抑えられます。

出張・移動トリミングサロン

ペットのトリミング、グルーミングを希望する人の中には、店舗まで連れていくのが難しい人もいます。

高齢の人や体の不自由な人、車を所持しておらず大型犬を遠くのサロンに連れていくための手段がない人などに重宝がられるのが、出張・移動トリミングサロンです。

顧客の自宅の中でトリミングをする方法や、訪問するワゴン車の中でトリミングをする方法があります。

出張する手段としてワゴン車が必要ですが、トリマー資格と技術があり、運転免許さえ持っていれば、元手が
あまりかからずに開業できる方法です。

飼い主が高齢などで外出できない場合や、犬や猫が高齢になり店舗型サロンに預けるのが難しくなった場合に
非常に喜ばれます。

併設型サロン

ペットショップや動物病院に、トリミングサロン(ペットサロン)も併せて営業するのが、併設型サロンです。

最近では少し大きめの動物病院でも増えており、特に病院併設型サロンでは、ペットに何か不測の事態が発生
したときの緊急対応が可能なので、安心して預けることができるというメリットがあります。

ペットショップ併設型は、多くのグルーミンググッズを商品として販売できる環境でサロンを開業することが
できるため、サロンで使うシャンプーなどを薦めて販売に繋げることができることもメリットの1つです。

獣医師資格を持っていたり、ペットショップを経営していたりする人はこの方法を考えてみるのも良いでしょう。

サロンの種類は大きく4つに分類でき、「専門店舗型サロン」や「自宅サロン」、「出張・移動トリミングサロン」、「併設型サロン」があります。

トリミングサロンを開業する際の注意点は?

サロン 開業 注意点

「トリミングサロン(ペットサロン)を開業したい、運営したい」と考えて、店舗を構える場所を探し始めた
ときに注意しなければならないのが、”業種によって開業できる場所の制約が設けられている”という点です。

トリミングサロンは好きな場所で開業できるという訳ではないことを知っておく必要があります。

不動産物件の『用途地域』というルールにより、動物に関する仕事を行うトリミングサロンを開業できる地域と、開業が認められない地域に分かれています。

一般的な住宅街には住居建築物が、工業地帯には工場が、商業地帯には商店が並んでいますが、そういった分類のルールが都市計画法で設けられています。

トリミングサロンは、人が住む住宅でもなく、生鮮食料や日用品を売る商店でもないため、用途地域上での
扱いとしては『畜舎』(地域により『木畜舎』)という分類になります。

『畜舎』の扱いとしては、家畜の飼育や搾乳をする牧畜業はもちろんですが、街中で開業することを想定する
業種として、例えば次のようなものがあります。

街中で開業することを想定している施設
  1. トリミングサロン
  2. ペットサロン
  3. ペットホップ
  4. ペットホテル
  5. 動物病院

住居が並ぶ住宅街、つまり住居系の用途地域には、畜舎であるトリミングサロン、ペットサロンの開業は
認められていません。

用途地域には13種類の地域があり、トリミングサロン(ペットサロン)を開業できるものとできないものを
確認して開業する場所を探すことが大切です。

用途地域サロン開業の可否
第一種低層住居専用地域 【NG】トリミングサロン(ペットサロン)開業不可
第二種低層住居専用地域【NG】トリミングサロン(ペットサロン)開業不可
田園住居地域【NG】トリミングサロン(ペットサロン)開業不可
第一種中高層住居専用地域【NG】トリミングサロン(ペットサロン)開業不可
第二種中高層住居専用地域【OK】トリミングサロン(ペットサロン)開業可
第一種住居地域【OK】トリミングサロン(ペットサロン)開業可
第二種住居地域【OK】トリミングサロン(ペットサロン)開業可
準住居地域【OK】トリミングサロン(ペットサロン)開業可
近隣商業地域【OK】トリミングサロン(ペットサロン)開業可
商業地域【OK】トリミングサロン(ペットサロン)開業可
準工業地域【OK】トリミングサロン(ペットサロン)開業可
工業地域【OK】トリミングサロン(ペットサロン)開業可
工業専用地域【OK】トリミングサロン(ペットサロン)開業可
用途地域とサロン開業の可否

動物を店舗に入れてトリミングやグルーミングをしたり、宿泊させたりする業種には、このように開業できない場所があり、不動産広告などに表示されている『用途地域』でそのルールが定められています。

動物の鳴き声や臭いなどが周辺に迷惑をかけ、トラブルの原因になることを避けるためです。

用途地域は、店舗を借りたい、買いたいと考えたときに、その物件を取り扱っている不動産会社などで確認することができます。

また用途地域マップや、公的役場の都市計画課でも確認可能です。

「他の開業準備を進めて後はどこに店舗を立てるか決めるだけ」という段階で用途地域の制限があり、店舗が
準備できなかったということがないように、検討する場所が制限地域ではないか、事前に調べておきましょう。

現時点で、すでに開業したり営業したりしているトリミングサロンが、実は用途地域のルールでは
トリミングサロンやペットサロンの開業が認められていない地域だったという例もあります。

用途地域によってはサロンの開業ができない地域があるので注意しましょう。

トリミングサロン(ペットサロン)はどのように集客する?

猫 集客 サロン

トリミングサロン(ペットサロン)を運営するにあたって、より多くの顧客を得ることが成功に繋がる鍵と
なります。

そこで開業に伴い、どのような集客方法を行えばよいかについて様々な方法を紹介します。

webサイト

何かを調べたり、必要な情報を探したり、行きたい場所を見つけたりする場合、現代ではネットに頼ることが
当たり前になっている時代です。

そのためトリミングサロン(ペットサロン)の開業を周知したり、自分の店舗を宣伝したりする際にwebサイトを使わない手はありません。

ホームページやwebサイトを作成し、営業開始前から宣伝を行います。

新規キャンペーンや会員だけの特典などを用意して、開業前から大々的にアピールし、webサイトの内容を
インパクトのある充実したものにしましょう。

webの知識があれば自分で作成するのも1つの手段かもしれません。

しかし集客力の強いデザインやコピーライティングについての知識が豊富なweb制作会社に依頼することで、
より多くの顧客を獲得することができるwebサイトを開業前から用意することができます。

この際、複数の業者を探して見積もり依頼をし、比較検討することが重要です。

SNS(Twitter・Instagram・Youtube)

インターネットの利用が盛んになっている今、世代や性別を問わず気軽に利用されていて、そのうえ強い
情報発信力を持っているのがSNSです。

ここでは代表的なSNSであるTwitter・Instagram・Youtubeについてご紹介します。

まずTwitterは1つの投稿につき140字以内という字数制限があるのが特徴のSNSです。

使い方次第では少ない文字数でインパクトの強い情報を発信することができます。

投稿内容に画像や動画を掲載して宣伝することもできます。

また1日の投稿数には制限がないため、サロンの情報が変わったり、その日の店舗状況を知らせたりしたい際に、情報を十分に発信することができます。

投稿内容はフォロワーとなった人のTL(タイムライン)に流れますが、それをRT(リツイート・拡散)して
もらうことで、より多くの人に投稿を閲覧してもらうことができ、結果的により多くの人に宣伝を行うことができます。

次にInstagramについてですが、これは画像をメインとしたSNSなので、店舗の様子を写真を使って発信する宣伝として効果的です。

SNSの中では利用者数も多く、また企業も宣伝に使っているため、サロンの外観や内観、利用をしてくれた
ペットのトリミング後の写真などをアップすることで、興味を持ってもらいやすいでしょう。

最後にYoutubeについてですが、Youtubeの特徴は動画による宣伝が可能であるという点にあります。

動画を活用したSNSも需要が高く、目につきやすい利点があります。

SNSは利用者が分かれていることもあり、どれかひとつだけを使うというより、複数のSNSを活用することで
集客効果がアップします。

Googleビジネスプロフィール

GoogleビジネスプロフィールとはGoogleアカウントに店舗名や住所、サービス内容を登録する方法です。

企業アカウントとして掲載することで、利用してくれた顧客に口コミを入れてもらうことができます。

Googleの口コミで星が1つから5つ並んでいるのを見たことがあるかもしれません。

トップの企業をひとつアカウントで登録しておくことで、サロンが増えたりしたときに、一括で管理できます。

またGoogleマップに登録されるため、Google検索でヒットやすく、トリミングサロンを探している人が、ネットの検索でたどり着きやすいシステムとなっています。

看板・チラシ

インターネットを使う人にも、使わない人にも目にしやすい方法として、看板やチラシがあります。

より多くの人に開業を知らせ、営業の宣伝につなげることが可能です。

地域の看板に広告を掲載したり、各家庭の郵便受けにチラシを投函したりして、インターネットを使っていない人や、たまたまネットの情報を見落とした人にも、開業を知らせることができます。

代表的な集客・宣伝方法には「webサイト」や「SNS」、「Googleビジネスプロフィール」、「看板・チラシ」があります。

トリミングサロン(ペットサロン)の年収は?どのぐらい稼げる?

トリミングサロン 年収

トリミングサロン(ペットサロン)を開業するとして、稼ぐことは期待できるでしょうか。

実は、他業界の店舗運営ほど大きな儲けは期待できないかもしれません。

というのも近年のペットブームによってサロンは増えており、そのため多店舗に負けて閉店していくサロンも
少なくはありません。

またトリマースタッフを雇用する場合は人件費も必要になりますし、店舗を借りた場合は毎月の賃料や
水道光熱費などが固定費として発生し続けます。

これらの出費がサロンの収入と見合うかどうかを常に考えなければなりません。

だからこそトリミングサロン(ペットサロン)を開業するなら、独自の良さを打ち出し、競争に勝つための戦略を考えていくことが重要になります。

戦略を立てることが店舗運営が成功する近道です。

まとめ

猫 トリミング ペットサロン

トリミングサロン(ペットサロン)は、昨今のペットブームの中で人気の業種です。

何かの資格を持っていて犬や猫に関わる経験が長く、開業したいと思っているなら、良い立地を探して上手な
開業と営業につなげてみませんか。

資金や固定費がどれだけ必要になるかについては、どのように運営によります。もちろん動物を取り扱う分、
責任も重くなりますので安全確保ができる環境も必要になります。

しっかり準備をして、良いトリミングサロン(ペットサロン)開業を進めてみましょう。

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